宗谷旅行その3

8月最後の日曜日ということで、今日もお客様がたくさんいらっしゃいました。
最近は「雑誌で見た」「地図で見た」「サイトで見た」とおっしゃって
まずぶっかけをご注文される方が多いです。
今日は、この暑さのためか冷たくてスタミナつくイメージの豚しゃぶうどんが
とてもたくさん出ました。ありがとうございます。
一時大人気だった梅まぶしうどんよりも売れましたよ。

さて、宗谷旅行その3いよいよ最終回です。
一泊二日の旅なのに書きたい事は山ほどある、密度の濃い
旅行でした。今回は宿に泊まって翌日帰宅するまで。
続きはこちらからどうぞ。長いですよ~



豊富温泉に宿泊するのにネットで検索して安くても温かみのある宿を
捜しました。そう言う意味ではまさにヒットしたのがF旅館。人情と他の何かが
溢れていましたよ。写真は撮れませんでした、あまりのことに。

豊富温泉郷の説明をしましょう。豊富市街から約6km東へ進むと山間に
小さな温泉街があります。中心にふれあいセンター(日帰り入浴)、周りに
温泉宿・ホテルが8軒ほど。飲食店は閉まっています。コンビニありません。
ふれあいセンターに食堂があります。美味しそうでした。
とても狭い地域で、1区画を一回りすると散歩終了という感じ。

私達が泊まったF旅館はおばさんが一人でやっている旅館で
宿泊客は10人ほどいました。昭和テイスト満載。衝撃的です。
私達は基本的に「なんでもあり」なので楽しかったですが、知らずに
行くと「ここに泊まるのは無理」とあせる方もいると思うのでちょっと
詳細を書きますね。ここからは反転させてお読みください。

玄関に「お会計」という札が2枚もかかっていましたが、飾り物で溢れていて
ここではお勘定出来ません。帳場とおばさんの私室と食堂のカーテンの
向こうはいろいろな物で溢れているようです。廊下には薬局の入り口に置いてある
エスタックのウサギの大きな人形が。王将とか熊の木彫りとかレトロな物が
秩序なくたくさんあります。
部屋の入り口はふすまで、鍵は壊れています。外へ出る時は南京錠をかけます。
冷蔵庫はありません。洗面所に冷蔵庫が1台ありますが、定宿にしている
建設会社従業員さんのものなので使えません。
トイレ、お風呂は共同です。温泉が引いてあるので入りましたが、浴室に
鍵はありません。誰かが入浴している時は「清掃中」の札をかけておきます。
宿泊客はまず暗黙のルールを理解せねばなりません。ハードル高し。

布団は部屋に置いてありますが、シーツとタオルケットを洗った形跡が
ないような気がします。まあ、いいです。今度行く時は自分で持って行けば
いいんです。もちろん浴衣はありません、パジャマも持参。当たり前です。
おばあちゃんのおうちに泊まりに行ったと思えばいいんです。
他の部屋のテレビの音がよく聞こえますが10時くらいになったら皆寝静まって
しまいました。することないので。ふれあいセンターの入浴も9時までです。

朝ご飯は1階の奥の座敷で食べるのですが、ここがまた物で溢れています。
しょうゆ差しとソース差しの区別がわかりませんが、両方しょうゆだったかも
知れない。カーテンで仕切られている向こう側半分はアウターリミッツです。
おばちゃんは私達の朝ご飯と、仕事に行く作業員さんのお弁当を一人で
作っています。とても忙しいのに話かけるとおしゃべりに乗ってくれます。
とてもいい人なのです。旦那さんが利尻で漁師をしているので味噌汁に入れる
とろろ昆布も自家製です。夕食を食べなかった私達には利尻昆布をお土産に
くれました。
おばちゃんなりに一生懸命なのと、極めてレトロな雰囲気が面白いので
私達はとても楽しかったですが、最初に書いたように「ここに泊まるのは
無理!」と思う女性陣もいるだろうなあ。でも怒っても仕方ないのよ。
合宿所や山小屋、木賃宿に慣れている人ならきっと楽しめます。


朝7時半に宿を出て、稚内まで車で30分ほど。まず港でお土産を買いました。
早朝開いている海産物ショップがあるのです。それから有名な防波堤ドームへ。
昭和11年に完成したドームは一度取り壊され、今あるのは昭和55年復元です。
きれいです。
b0059684_2117441.jpg


b0059684_211896.jpg


b0059684_21315551.jpg

中にテントを張って泊まっているライダーさんもいました。
すぐそばから利尻行きのフェリーが出ています。

それから山の上にある稚内公園に行きました。母が50年前に父に連れられて
来たのだとか。「ああ、ここだった」と感慨深げに言っていましたよ。
山の上から稚内港を見下ろしました。

b0059684_2124385.jpg


稚内公園からはサハリンも見えました。風雪の門の向こう側にうっすらと島影が
見えますか?あれが樺太。

b0059684_21253335.jpg


この山ではあのタロとジロもここで訓練を受けて出発したんだそうです。
南極観測樺太犬訓練記念碑もあります。というわけで「タロとジロの店」もある。
b0059684_2128939.jpg


その後、ノシャップ岬を車から降りずに一回り。ここでつくづく思いました。
行って見なければ分からない事が世の中にはたくさんある。
海面からそれほど高くないノシャップ岬の突端には防波堤がないのです。
波消しブロックがちょっとある。海が荒れたら行けません。
更に、灯台とノシャップ水族館がある方の岸には波消しブロックさえなくて
道路からすぐに海です。ガードレールもないのです。真冬、嵐の時には
水族館や灯台は水没しているのでしょうか。見てみたい。行けないけど。

稚内を9時に出て、ひたすら南下します。どこにも寄りません。
音威子府に11時に着いて運転交代。朱鞠内湖を通って幌加内へ。
12時に到着しました。蕎麦の畑が広くてびっくりしましたが
疲れていたのと先を急いでいるので写真は撮らず。もったいなかったな。
幌加内交流プラザ内にある「そば一」でざると温かいたぬき蕎麦を食べました。
ざるそば、美味い!新得のお蕎麦よりもちょっと透明感あってもちもちしてますな。
沢合いの隙間にもびっしりと作られた見渡す限りの蕎麦畑は花盛りで
きれいでした。蕎麦アレルギーをお持ちの方は絶対に行ってはいけません。

1時に幌加内を出て、またひたすら走ります。険しい峠道をのぼり下って
旭川へ。市内を素通りして美瑛、富良野へ南下します。
富良野富田ファームに寄って一休みしました。平日で午後3時過ぎだと
言うのに観光バスも観光客もたくさんいました。おみやげもの屋も
ごった返しています。ラヴェンダーは終わっていました。
b0059684_2234895.jpg


国道沿いの農家のメロン直売所で西瓜と南瓜と玉ねぎを
買いました。西瓜は800円のものが500円に。
ゆでとうきびも1本おまけしてくれました。おばさん、ありがとう!
かぼちゃは今朝煮て食べました。ほくほくです。
富良野を4時半に出ました。

金山峠通過が5時頃。門別の交差点で6時頃。静内には夜7時前に着きました。
稚内を朝9時に出て、まだ明るいうちに帰ってきたのでほっとしましたよ。
かなりの強行軍でしたが、行けっこないと思っていた所へ行ける楽しさ。
それにしても宗谷は遠かったです。
全道一周するライダーさんや自転車、徒歩旅の人たちは本当にすごいなあ。
[PR]
by eniwasorati | 2007-08-26 21:28 | ねこや日記 | Comments(2)
Commented by オリーブ at 2007-08-27 07:46 x
『昭和11年に完成したドームは一度取り壊され、今あるのは昭和55年復元です。』そうなんですか。私達(姉と珍道中)が訪れたのは、71年ですから、もう36年も前・・当時稚内~利尻へは、550円の船代でした。ちょっと失敗(31日に稚内駅の駐車場で車中泊)それは9月にダイヤ改正で、利尻から礼文への移動は出来なかった記憶をたどると、日に一本だったかも。利尻からまた稚内への戻りの船代は無料(生コン車に便乗させてもらったので)こんな事で良いんだべか?

Commented by eniwasorati at 2007-08-27 22:30
オリーブさん、稚内は遠いですが道中何もない景色がまたつらい。
天塩から向こうの豊富は牧畜地帯なのに牛の姿が全然見えなかったです。
牛乳工場みたいな感じなんだろうか。
利尻にもそのうち行きたいです。でも稚内までまた陸路を行くのは
もうしんどんいなあ(笑)


<< 阿波踊りかっこいいなあ 宗谷旅行その2 >>