浦河大黒座で映画「あん」を見ました

1月21日(木)
静内は晴れ。

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指が痛くなる寒さでしたが、本当に気持ちいい晴天となりました。
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海はすっかり穏やかになりました。
先日の海岸段丘も高波にさらわれて、なだらかに戻っていました。
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しかし、大荒れの低気圧は北海道の東に居座っていて
まだ道東や道北、石狩方面などでは雪の降り方が
多い一日ということでした。
またすごい寒波が降りてくるという話です。
油断しちゃいけませんね。

今日は定休日ということで、
久しぶりに浦河大黒座で映画を見ました。
去年8月のももクロちゃんたちが出ていた「幕が上がる」以来では
ないでしょうか。
いつも「大黒座で映画を見たよ」「すごくよかったよ」と
お客様から聞いては「いいなあ、行きたいなあ」と
うらやむばかりで、実際にはなかなか行けなかったんですが
今年は、せめて毎月必ず1本。できれば2本は見たい。

というわけで、今日は午後1時半の回で
「あん」を見ました。
東村山の小さなどら焼き屋さんを舞台に、
小さな縁がちょっとねじれながら、せつない感じで
結ばれて、離れていく物語。

人の役に立たなければ、生きてはいけないのか。

存在を徹底的に否定されてそれでも生き延びてきた人に
かける声、伸ばす手、むずかしいですよね。
どら焼き屋の雇われ店長さんはそこの部分は
さらりと飛び越えられて、すてきでした。

あん作りの名手 徳江さんも
無邪気なだけのおばあさんではなかった。
中学生の頃にハンセン病を発症したために
療養所に隔離され、全てを奪われて生きてきた人でした。

映画を見ていてすごいな、と思ったのは
ちょっと前はドラマでハンセン病を扱った内容だと
舞台は架空の町になることが多かった。
今回は物語の途中で「東村山」という地名がはっきり出てきます。
国立療養所多磨全生園

物語の中で、浅田美代子さんが演じるどら焼き屋オーナーが
ハンセン病に従来の考えで差別的に対応する姿がでてきます。
全生園の隣にある国立ハンセン病資料館の中には
監房(監禁室)の写真や、断種・中絶の資料もあります。
犯罪者じゃないのに、過酷な状況です。
1940年頃からすでにハンセン病は感染力が弱く、薬で治る病気だと
世界的に分かっていたのに、療養所に入所されたかたがたは
1996年「らい予防法の廃止に関する法律」施行まで
一般の人とはまったく隔絶され、普通の日常を奪われて暮らしていました。

それは外の世界の人が持つ漠然とした恐れによるものです。
「よくわからないけど、こわい」

今、こうして知ることができるようになりました。

映画の中で、療養所のかつての暮らしを詳しくは
説明していませんが、徳江さんの話から少しずつ伝わります。
「あん」は徳江さんと、どら焼き屋の店長さん、そして
女子中学生の3人がそれぞれに抱える物語を
丁寧に、でも全部を説明することなく
いろんな余白を残しながら、描いています。

大黒座の映写機が登場するドキュメンタリー映画
「旅する映写機」にも国立ハンセン病資料館の展示にある
古い映写機が出てきます。

「あん」大黒座の上映は明日22日(金)まで
朝10時、昼1時半、夜7時の3回です。
いい映画です。
ぜひ、大黒座で。







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by eniwasorati | 2016-01-21 22:46 | 大黒座情報 | Comments(2)
Commented at 2016-01-22 11:51 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by eniwasorati at 2016-01-22 21:52
オリーブさん、本文にも書きましたが
「あん」は今日22日(金)までです。
上映時間は午前10時、お昼1時半、夜7時ですが
今日ご覧になられたでしょうかね。


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